とびきりの笑顔に会いたい/錦戸亮さん (34) に寄せて

 錦戸亮さん、34歳のお誕生日おめでとうございます!!!

 

  タイトルにもありますが、キーボードを打ち込みながら錦戸亮さん (34) 、という数字に愕然としました。錦戸亮さん (34) 。好きになった当初、私はまだランドセルを背負った小学生、錦戸さんは20歳だったので、確実に時は流れているのだと感慨に浸るのと同時に、ヲタ卒するどころかますます深みに嵌っている、呆れるくらいにベタ惚れな現状に驚いてもいるのですが。今日を以って錦戸さんが34歳のお誕生日を迎えてしまったということは、どんなに足掻こうともがこうともう二度と錦戸亮さん (33) の世界には戻れない、ということです。泣いて過ごしても、笑って過ごしても、1日=24時間。一年=365日(+5時間48分45.578秒)。世界共通、平等に時が流れる中で、その「時」に限りがあることなんて、とうに分かりきっていたことなのに。今になって、「永遠」なんてないのだと、その言葉の意味を噛み締めています。

 

 

  錦戸亮さん。33歳、貴方にとってどんな一年になりましたか?

 

 

 「初大河」。錦戸亮さん (33) の一年を語る上で、絶対に外せないのはこのワードではないでしょうか。“NEWS・錦戸亮”でも、“関ジャニ∞錦戸亮”でもない。いわゆる“(ジャニーズ事務所所属の)アイドル・錦戸亮”からではなく、“俳優・錦戸亮”がきっかけでファンになったことが影響しているのか、やっぱり“俳優・錦戸亮”には特別な思い入れがあって。

 いつか、いつか。日本人なら誰もが知る、老若男女問わず幅広い世代から愛されている大河ドラマ。俳優なら誰もが憧れる、“本物”が集まる場所。そんな大河ドラマの世界観の中で生きる“俳優・錦戸亮”を見たい。ファンになった当初から、いつかは叶えてほしいことの一つではありましたが、ワイドショーやネットニュースが大河ドラマ新キャスト発表会見の話題で持ち切りになる中、がっくりと肩を落とすのが常だったので、Yahoo!ニュースのトップに躍る「錦戸亮 初大河」という見出しを目にしても、全く現実味がなくって。夕方のワイドショー、錚々たる出演者陣の最後に檀上に上がり、会見に臨む錦戸さんを目にするまで、これは夢なのか現実なのか、その境目をひたすら行き来していたような気がします。まさか、こんなにも早く「その時」が訪れるだなんて、思ってもみなかったのです。

 

 

 新キャスト発表会見、黒スーツでビシッと決め、精悍な顔つきで語った「僕自身がこの大河ドラマの中できっちりと役割を果たしていけるように、精一杯頑張っていきたい」という意気込みを体現するかのように、大河ドラマ西郷どん』の世界観の中で、“西郷従道(信吾)”を生きた錦戸さん。大河ドラマの舞台・鹿児島県の大自然をバックにした、壮大なオープニング映像。そこに映し出される“西郷従道 錦戸亮”の名前を目にする度、熱いものが込み上げてくるのを感じていました。

 

「僕、ジャニーズのオーディションを受けて今年で20年くらい経つんですけど。20年やって、やっと、こういう本格派の時代劇に出られる。20年かかったんだなと思いました」   

 

 大河ドラマ初出演の話を聞いた時の気持ちを尋ねられ、そう感慨深げに振り返った錦戸さん。錦戸亮が歩んだ20年。決してキラキラと華やかなだけでない世界の中で、やりきれない思いを抱えて一人でもがき苦しんだり。いつの間にか増えていた傷も隠して、人知れずそっと涙を零したこともあったでしょう。けれど、「手探りやったけど、必死だった」「東京もう住んでもうたから、絶対やっていかなあかん」「中途半端に(大阪に)帰られへん」*1と覚悟を決めて、ただひたすらに走り続けた20年。この20年を端的に表すことなんて到底出来そうにありませんが、錦戸さんがその足で確かに歩いてきた足跡が残って、この大仕事(=大河ドラマ)に繋がったのだと思うと、それだけで胸が詰まる思いがしました。必死に切り拓いてきた、選んできたルートは間違っていなかったんだって。

 

 

 1963年から55年間続く歴史のあるドラマシリーズであり、NHKの看板・目玉となる番組の一つである大河ドラマ。「(大河ドラマは)どんって構えてる感じ。次元が違いすぎて緊張しようがない」という言葉の裏には、きっと相当なプレッシャーもあったのだろうと思います。体力的にも精神的にも辛い場面も多かっただろうと思いますが、決してそんな様子を感じさせずに、西郷従道としてこの約半年間を生きたこと。この経験は、今後の錦戸さんにとって間違いなく糧になるものだと思います。そのくらい、錦戸さんにとって大きな分岐点=“ターニングポイント”になったであろう、この『西郷どん』。

 

 

 

 33歳最後、34歳を目前にして語った、

あいつだからって思われる僕になれるといいな。もちろんいい意味でね。」 

  ———という言葉。数年前の彼だったら、決して口にしなかったであろう将来やりたいことや目標が聞けただけでも十分だったのに。大河ドラマ“初”出演からの、月9“初”主演。錦戸さんのファンになって今年で14年目を迎えようとしていますが、まだ「はじめて」があるのだと思ったら、びっくりするくらいわくわくしました。

 

 

 解禁された特報映像だけでも、すでに「面白そう!」と口を衝いてしまうほど。

「映像化にあたり、真野役のキャスティングで真っ先に頭に浮かんだのが錦戸さんでした。容姿端麗だけではない、男の色気とお芝居でみせる奥深い表情をお持ちの錦戸さんなら、正義感とミステリアスさの中にも哀愁や憂いを持った主人公・真野礼二にして頂けると思いました。個人的にいつかご一緒してみたいと思っていた俳優さんだったので、今から撮影が楽しみです。」 

 プロデューサー・草ケ谷さんからのコメントも嬉しくて。一般の方だけでなく、一緒にお仕事をしている業界の方から、こういった評価をいただけること。まさに、「あいつだからって思われる僕」になれた、錦戸さんだから(演じてほしい)と思われた、ということで。この『トレース~科捜研の男~』が、「主演でなんか一個欲しい」という錦戸さんにとっての代表作になりますように、と願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とびきりの笑顔に会いたい

 関ジャニ∞ファンクラブ会員向けに公開された錦戸亮Myバースデーメッセージ動画。その中でもちらっと語られていたことですが、33歳の錦戸さんは「色々あった」、いやありすぎた。特に今年後半、常に「頑張らなな」と自分自身を奮い立たせ、「死ぬ程頑張る」貴方を、数えきれない程見てきました。

 

 

「錦戸くんがすごいのは、絶対音感じゃないけど、相対音感というか、そういうものを持っている点」*2

  ———2008年秋に放送していたドラマ『流星の絆』で共演した、二宮和也さんの言葉。映画『羊の木』で主演を務めてからの、NHK大河ドラマ西郷どん』での主人公:西郷隆盛の弟・従道(助演)、そして、再び月9『トレース~科捜研の男~』で主演。相手に合わせる受けの芝居も、主演として一人で走ることもできる。誰もが「欲しい」と思う、いわば「求められる」俳優になるために。「NEWSと関ジャニ∞というグループの看板を外して、唯一一人で勝負できる」と語った場所で、たった一人で戦う貴方を見ながら、自分のお芝居を通じて、関ジャニ∞という名前を知ってほしい。ただの面白い大阪のお兄ちゃんだけじゃない、違う一面もあるんだって気づいてほしい。痛いくらいに、そんな思いを感じていました。

 

 

 ジョンとポールまではいかないけれどずっと2人で歌ってきた。事務所に入所したてで右も左も分からない13歳の自分を可愛がり、道標を示してくれた先輩・すばるくんのジャニーズ事務所年内退所と関ジャニ∞からの脱退。グループ内で唯一、同じメインボーカルという立場にあった2人。理由は違えど、またメンバー一人がグループから離れてしまうという現実。寂しいも悲しいも全部仕舞い込んで、それでも「全員しばいたる」と皆を奮い立たせるような、前向きな言葉をくれた。笑顔を見せてくれた。“7人の関ジャニ∞”最後の夜、『LIFE~目の前の向こうへ~』。序盤・すばるくんとのパート。「まだまだ終わらないから」を歌い上げた後、今まで張っていた糸がプツンと切れたかのように、堰を切って泣き出したのが最後。6人の新体制で臨んだツアー『GR8EST』公演、あの泣き顔の錦戸さんはどこにもいなくて。

 

 「これからの関ジャニ∞は、僕が引っ張っていく

 ———という言葉の通り、強く導いてくれた、半端なく逞しくなった彼がいました。 中には錦戸さんから「誰にも彼の代わりなんてできないでしょうからね。ていうのは僕はすごく思ってたから『ごめん、俺に歌わせて』って言いました」「誰かが代わりに歌うぐらいやったら俺がそのまま歌う」と言った曲もあったそうで。今まですばるくんが歌っていたパートを引き継ぐ、ということ。言葉にすれば簡単ですが、そこには並みならぬ思いとプレッシャーがあったはずで。改めて、彼の“覚悟”を感じざるを得ませんでした。

 

 

 そして、唯一の“同級生”であり、“幼馴染”のような存在の「しょうちゃん」の病気。「本気で独りになったとき死ぬ程弱い自分に気付いた」。そう、病室のベッドの上で歌詞を書いたという安田さん。“良性”の脳腫瘍であったとはいえ、初めて病気のことを知った時の心情は、本人にしか計り知れない辛さがあったと思います。そして、そんな安田さんを支えるメンバーも。初めて病気を告げられた時の衝撃。不確定な将来に対する不安。「自分は何もしてあげられない」という無力感。しかも、安田さんが腫瘍の摘出手術を受けたのは昨年2月、公表されたのは今年の7月なので、およそ一年半もの間、事実を知らなかったことになります。その空白の一年半、彼らがどのような気持ちで過ごしてきたかなんて、私たちが知る由もないけれど。グループ内で唯一、同期で同い年の2人。『GR8EST』名古屋公演最終日、名古屋3公演を無事に終えるという第一課題を達成した時。「ヤス、ホンマに良かったなぁ……」と、ふっと錦戸さんから漏れた声。その言葉が全てだと、本当に思いました。

 

 

 

 思い返しただけでも、33歳の錦戸さんにこれだけの出来事があったので、34歳の一年はどうか心穏やかに過ごせる日々が続きますように、と願わずにはいられなくて。

 

 錦戸さんの笑顔が好きです。錦戸さんのことが好きだから、いつだって幸せであってほしいし、笑っていてほしい。できることならば、笑っている顔を見せてほしい。今までどれだけその笑顔に救われてきたか、両手ではきっと足りそうにないほど。「笑顔は、最高のファンデーション」。アイドルとしては100点満点の回答。今となっては「うわ…めっちゃ恥ずかしい……」とか言いそうだけれど、今でも私の心の支えになっています。

 

 

    33歳、おかげさまでとっても楽しかったです。錦戸亮(32)の世界もとっても魅力的だったけれど、錦戸亮(33)の世界は一層輝きに満ちていて。キラキラとして眩しかった。けれど、錦戸亮(34)の未来は錦戸亮(33)の世界より素晴らしいものだって、胸を張って言えます。

 

 

 今までもこれからもいつまでも、隣にいてください。

 今日という日が、錦戸さんにとって素敵な一日になりますように。

 

 

 

 錦戸亮さん(34)の未来に幸あれ!!!

  この先歩む道に、聖なる光が射しますように!!!    

*1:2012年4月15日放送 『A-studio』

*2:日経エンタテイメント』 2009年1月号